障がい児・者の災害対策を考えるミニフォーラム
5月30日「障がい児・者の災害対策を考えるミニフォーラム」(司会・コーディネート青木マキ県議、市ヶ尾事務所とオンライン)が開催され、私は輪島市の福祉避難所でのボランティアの報告をしました。震災から5ヶ月経ってもまだ生活インフラが元に戻っていないこと、避難所での暮らしや自衛隊のお風呂での気になった子どもの様子などお話ししました。青木マキ県議からは、横浜市の福祉避難所の受け入れ基準や、受け入れ人数の想定の現状の報告があり、災害時にどう命を守り、避難生活を安心して過ごすために何をしたらよいか、グループでディスカッションしました。
参加者は、障がいを持つ子の親であったり、居宅介護事業所、保育園や学童保育、移動支援、デイサービスで働く人、居場所づくりをしている人など多様。「地域での防災訓練に参加し、訓練でも役割分担がうまくいかなかった、災害時に本当に大丈夫かなと思った」、障害者事業所や介護事業所でのBCPが義務化されたけれど、「災害時に本当に活用できるものにするには?」という課題。保育園と、大学の研究室、自治会で協力した防災ワークショップの事例などから、地域の人と一緒に防災訓練したり、避難所のデザインを考えることも大事と盛り上がりました。
障がいをもつ子のお母さんが、実際に医療機器や経管栄養などの物品、そして自分よりも身長の大きい子を抱えて避難をしようとしたら1時間ほどかかってしまい、夜間や、暴風雨の中警戒レベル3( 高齢者等避難)でも間に合わないのではないかというお話を聞きましたが、ミニフォーラムの中でも、平常時に考えられる想定をし、物品や心構えをすることが大事なのではという意見が出ました。気候変動で想定を上回る自然災害が増えている中で、普段から災害時のシュミレーションをしていくとともに、地域での関係づくりも大事で、これからも考える機会をつくっていきます。