WE講座「女性たちの学校」〜権利制限の中でも私たちは学ぶ
5月18日、WE21ジャパン都筑 第21回定期総会(かけはし都筑)、WE講座「女性たちの学校」〜権利制限の中でも私たちは学ぶ」というアフガニスタンの女性たち(小野山亮氏・一般社団法人平和村ユナイテッド代表)に参加しました。
2021年8月にタリバンが実権を握って以降、女性の教育は小学校までに制限。就労、自由な移動、服装など権利を侵害し続けています。 これらの制限に抗議した人たちは、拘束、暴力、性的暴行、拷問が行われ、「自殺者も増えている」と厳しい状況の報告がありました。小野山さんたちは、小学生以上の少女たちが通うことができる「学校」をサポートされています。教育の機会の喪失は、将来に渡る人権侵害、経済損失や社会的損失の影響も大きい。「学校」を運営する女性は、暴力や脅迫におびえながらも、「学校で学びたい」という子どもたちのために地下学校を開いています。現地の動画からは「子どもたちが教育を受ける権利を保障したい」、「なんとか現状を変えたい」という信念が伝わってきました。いつタリバンに学校を止められてしまうかもしれない、殺されるかもしれない、家族にも拷問が波及するかもしれないと、恐怖もある。それでも子どもたちの『勉強して将来医者になりたい』、『パイロットになりたい』という希望が原動力となり、この非暴力抵抗運動が続いています。また、賛同する方々からの寄付で、子どもたちは無料で通えているそうです。
勾留や暴行などは「正義のために」行っていること。小野山さんは「日本もアフガニスタンも考え方は大きく変わらない。夫婦別姓も認められない日本で、『家の制度は絶対に壊してはいけない』と考える人もいる。タリバンも男性が盾となって女性を守る。身内の男性が一緒にいないと危険という認識から権利制限が生まれている」と。40年以上の内戦の歴史から、即効の解決は難しいが、市民間でつながりをつくり連帯すること、困難を抱える人に対して人として一緒に課題解決に取り組む。すなわち市民運動を地道に行い、地域でつながりをつくっていくことが解決のいとぐちになると伺いました。
勇気を出してカメラの前で話してくれた女性(少女)たち。安心して教育を受けることができるよう、日々を暮らしていけるよう、私もできることを考え実行していきたい。