山下ふ頭再開発 検討委員会設置について
横浜市の予算議会が始まっています。2月7日、本会議で、第124号議案 山下ふ頭再開発検討委員会条例の制定について、山中市長に質問しました。
十分でない、カジノ・IRのふりかえり
「横浜IR誘致に係る取り組みの振り返り」(2022年9月)では、「市が進めた手続きは法令で定められた手続きを瑕疵なく進めたもの」であり、情報発信や情報共有ができなかったため、理解が得られなかったと総括されていますが、これでは振り返りが十分と言えません。どうして誘致撤回に追い込まれたのか、第三者による検証機関を設けて検証されるべきです。
カジノの是非を問う住民投票条例の制定を求める直接請求運動では、市民と議会で横浜市のまちづくりを協働で進めていくことの意志が問われました。19万3,193人もの署名を集めたにもかかわらず、カジノ・IRの住民投票条例制定議案(2021年1月の臨時議会)に対し、「市民の意見は聴かなくて良い」と前市長や、多くの議員が、市民の声に向き合わなかったことは大変、大きな問題です。ですから、私はこの問題を追い続けています。カジノ・IRの問題で象徴的な、山下ふ頭の再開発の事業計画の見直しが行われる今、市民参加のプロセスをつくっていくことが非常に重要です。
主な質問内容と市長答弁 全文はこちら
④市民意見募集パンフレットに「2026年に事業化、2030年頃に供用開始」と、すでに今後の進め方が提示されています。
「今後の進め方」は検討委員会での検討を踏まえて提示されるべきで、一旦白紙とすべきと考えるが、市長の見解について。
「事業スケジュールの進捗に合わせて適宜設定をしていきたい」という答弁。
事業化(2026年)、供用開始(2030)のスケジュールありきで進めるのではなく、まずカジノ・IRがイメージされている「横浜市都心臨海部再生マスタープラン」(2015年)、「山下ふ頭開発基本計画」(2015年)を見直すべきと質問しましたが、「計画の方向性は変わらない。社会情勢や経済動向を見据えて必要に応じて検討する。」という見解でした。
私は、「社会情勢や経済動向が大きく変化している今こそ、あらゆる見直しが必要である」と訴え、委員会の設置には賛成しました。
透明性を確保し議論を進めるために、検討委員会の様子をネットで配信するとしたことは、一歩前進です。今後も、課題を明らかにし改善を求めつつ、市民の声が反映された再開発事業となるように、あらゆる場面で議論し提案していきます。