住民投票についての否決、このまま諦めない

カジノ・IRの住民投票条例制定について、第1回市会臨時会で審議されました。残念ながら、1月8日の議決で、賛成34、反対51で否決されました。

市長は、横浜市では代表民主制が十分機能しており、住民投票を実施することに意義を見出しがたい、と否定的な意見を表明しました。住民投票について反対の会派からも、具体的なことはまだ決まっていない中で住民投票を実施するのは時期尚早、住民投票で軽々に市民に委ねるものではない、との意見も出ました。

民主主義社会の主権者は市民で、議会も、首長も選挙によって市民から信託されています。しかし、代表民主制の議会は、カジノ・IR推進派が過半数以上を占め、決定のプロセス、経済効果や社会的コストなどが不明確なまま、カジノありきで議論されてきました。これまで、市民が賛成・反対の意思を表明する機会がありませんでした。だからこそ、市民の声を聴いてほしいと、19万3193人の署名が集まり、直接請求されました。この声を聴かずに、間接的な「協議会での協議、公聴会等で十分民意が反映できる」とするのは市長、議会の奢りで、民主主義社会とは言えません。そもそも、代表民主制が十分機能を果たしているなら、今回の直接請求は起こりませんでした。

今回の署名活動に、「自分たちの声で社会が変わるかもしれない」と希望を持って参加した人がたくさんいます。身近なくらしの問題が政治につながっていることを、みなさんと実感したからこそ、このまま諦めるわけにはいきません。この結果を忘れず、市民の政治参加をさらに広め、次のアクションにつなげます。