カジノなしのハーバーリゾート構想

カジノを考える市民フォーラムに参加し、「ハーバーリゾート構想を聞く」横浜港ハーバーリゾート協会事務局総括 水上裕之氏の講演を聞きました。

横浜港運会館会3階からの景色。みなとみらい、氷川丸、クルーズ船が見えました。

ハーバーリゾート構想の中身は①国際展示場・見本市、②国際クルーズ拠点③中長期滞在型ホテル④コンサート・劇場ホール⑤世界一流のイベント、で、カジノ(賭博、博打)は必要ない。

・国際展示場、見本市→出店者と来場者が売買を行う「巨大な市場」。東京ビックサイトは展示面積9.7ha、山下ふ頭には25haの会場設営が可能。山下ふ頭は直接船をつけることができるので、新幹線や重機など重たいものでも荷役できる。

・国際クルーズ拠点→Disneyクルーズなど、大型クルーズ船、メガヨットの寄港地化。しかしDisneyからは条件が出された。「カジノをやるのなら、行かない」。子どもたちにとってカジノはいいと思いますか?と言われたそうです。

・F1やコンサートなどイベント→F1グランプリは都市部では交通規制が必要で、シンガポールでは夜間に開催されている。山下ふ頭では全長4kmのコースが可能で、交通規制もしやすい。Disneyクルーズも、F1の話も、相手側から持ちかけられたそうです。

講義の中で、「自治体の長が賭博や博打を市民に勧める政策、そして損失から得たお金に依存するような行財政は健全とは言えない」という言葉が印象的でした。何か事業をするのであれば、現状の把握、基本計画を立てて、さまざまな議論を重ねてつくり上げるべきであり、実際横浜市はこれまでそうしてきました。しかし、カジノIRに関しては、民主主義のプロセス、増収や経済効果の試算の根拠もなく、実効性あるギャンブル依存症対策も取られていません。

これからも情報を共有できる場で学び、また、地域でミニフォーラムを開催し、意見交換をしていきます。カジノがなくても発展できる!夢や希望、楽しさを抱ける横浜にする!と前向きに活動していきます。

左から、平田、水上裕之さん、青木マキさん