カジノ・IR推進ありきの説明会ではなく、市民と意見交換する場に
2月6日、zoomと、youtubeで、横浜市IR(統合型リゾート)事業説明会が行われました。
市は横浜IR実施方針を発表し、1月21日から事業者公募を開始しました。説明内容は、コロナ禍の情勢を加味することなく、根拠を明らかにしない経済効果、ギャンブル等依存症に対しては厳格な入場規制、広告の規制など対策する、というものでした。会場からの質問では、ギャンブル等依存症が市民に広まるのではないか、非カジノへの転換、カジノ施設に頼るのではなく堅実な行財政運営を求める声もありました。それに対する回答は、推進ありきの姿勢で残念なものでした。説明会は本来、多様な声を受け止め、意見交換する場ではないでしょうか。
これまで、カジノ・IRに対して市民が賛成・反対の意思を表明する機会がなく、住民投票条例制定の直接請求運動が起こり、19万3193人の署名が集まりました。議会で否決されたとしても、この市民の思いは消えません。今後の説明会では、市民に根拠のあるデータを開示し、寄せられる質問に対しては再検証や再検討も視野に入れる、実のある説明会になるよう求めます。