「かながわ困難な問題を抱える女性等支援計画(仮称)」へのパブコメ
ネット・青葉の【オンライン企画】ワイワイ書こう!パブリックコメント!!
第一弾「かながわ困難な問題を抱える女性等支援計画」編にネット・つづきのメンバーと参加しました。
「困難な問題を抱える女性への支援に関する法律(困難女性新法)」の成立を受け、神奈川県では「困難な問題を抱える女性への支援に関する県基本計画(仮称)」を2024年3月頃策定予定です。現在、素案に対するパブコメを実施しています(2024年1月14日締切)。
ミニフォーラムの中では、「売春」という言葉自体、搾取する側の視点であることなど、これまでの「売春防止法」での問題点、DV被害者の支援を行っている「共同の家 プアン」の郡司さん、竹中さんのお話も伺いました。
シェルターは2週間滞在できますが、2週間で自立することは難しく、共同の家プアンは、心身を休めたり、新しい生活への精神的・経済的自立をサポートする中長期滞在施設です。女性や子ども、外国籍の方など130組以上の方々の支援、退所者の支援も行ってきました。年代の内訳は、10代・20代が約3割で、幼い頃からさまざまな暴力を受けており、ひとりひとり個別のサポートが必要で、サポートする側も経験からスキルを磨いてきたといいます。しかし、多くの民間団体は財政難、高齢化で閉鎖に追い込まれており、被害に遭われた方が安心して過ごせる場、自立した後もよりどころとなる場が安定的に運営できないことは大きな問題です。
また、DV被害に遭われた方に寄り添う、女性相談支援員も専門的なスキルが必要で重い責務をになっているにも関わらず、その多くは非正規職員であり、正規職員として身分と権限の保証の明文化も必要だという意見もありました。
DV被害者は、コミュニケーションが苦手、住まいがない、経済的な困窮など、複数の困難を抱え、心身の健康の回復に長期的な医学的、心理学的ケアを必要とする方も少なくありません。深刻な被害を受け、治療にも多くの時間を割き、治療費や薬代を自己負担しているという事例も聴きました。計画の中では、「医療機関等の専門機関とも相談・連携し、医学的、心理的な支援を実施して心身の健康の回復を図る」(p72重点目標5自分らしく暮らすための自立支援の促進)とありますが、継続的に医療機関にかかったり、カウンセリングを受けられる体制づくりも必要です。パブコメ締切までもう少しですが、よりよい計画となるよう、私も意見を提出します。