多様な働き方を支え、子どもたちの居場所を拡充するために

12月25日、お迎え付き夜間保育・学童保育の認定NPO法人あっとほーむ (代表小栗ショウコさん)に伺いました。夜間保育と学童クラブは、実家に子どもを頼む時と同じような、保育園の迎え、食事や入浴をお願いできます。市内の学童クラブ約220施設の多くが19時までです。24時間型緊急一時保育をしている認可保育施設は、神奈川区と港南区の2ヶ所しかありません。 私も実家が遠方で頼れず、出産後は夜勤のある病棟看護師はとてもできないと転職しました。あっとほーむを利用している保護者の中には、医療従事者、介護従事者、保育士もおり、「ここがなかったら働き続けられなかった」という声も寄せられ、多様な就労形態、社会に必要な仕事を支える重要な場所となっています。卒業後でも困った時には相談できる居場所であることは、さまざまな家族の危機への未然予防の役割も果たしています。

核家族、ひとり親の家庭も増えている中、孤立する子育て家庭にとって、夜間保育、学童保育は必要な事業ですが、保育者の高いスキルや経験が必要な仕事であるにも関わらず、現在はこれらが適切に評価されない補助体系になっています。昨年も横浜ユニット連絡会と共に、学童期やひとり親家庭への支援の充実について市へ政策提案をしました。小栗さんは「どの子にも、自分に合った居場所を選べる社会になると良い」とおっしゃいました。地域の実践に学び、ニーズに合った制度に変えるために、今年も政策提案していきます。

2023年度予算に向けた横浜市の地域福祉施策に関する提案書 (11月22日提出)

2022年12月25日 ネット・つづきのメンバーとともに小栗ショウコさんにお話を伺いました。