院内集会2022 vol.2 国会に届けよう!「大ピンチ!介護保険」
病棟看護師をしていた時に「介護保険について、よくわからない」、「使いづらい」という声を本当によく聴きました。私は40歳を超え、介護保険料を納めていますが、同世代からも「私たちが介護が必要になった時に、本当にサービスが使えるの?」という声を聴きます。将来介護が必要となった時、最も使いたいサービスは定期的なヘルパー訪問が54.4%(横浜エリア連携協議会が行った生活クラブ組合員向けのアンケート)。年を重ねて、介護が必要になっても住み慣れた地域で暮らし続けたいというニーズは高いのに、介護を担う人たちが圧倒的に不足しています。コロナ禍で改めて、人を支える、エッセンシャルワーカーの大切さに社会が気づきました。きちんとその価値を評価し、基本報酬がアップしなければ担い手不足は解消できません。
今朝は、院内集会2022 vol.2 国会に届けよう!「大ピンチ!介護保険」に参加しました。
2024年度の制度改定にむけて、厚労省社会保障審議会の議論が大詰めを迎えています。
・要介護1・2の高齢者に対する訪問介護と通所介護を総合事業へ移行することに反対
・ケアプランの有料化、福祉用具の一部をレンタルから買い取りへの変更が、利用者の自立の阻害になることの懸念
・利用者負担の引き上げ(原則2割負担、3割負担の対象者の拡大)反対
2000年に介護保険制度が始まってから介護保険の事業収支は黒字。22年経って、「制度がよくわからない。使いづらい。」の声は、利用者、家族、介護サービス提供側からもますます大きくなっています。ネット・つづきのメンバーと参加しましたが、主任ケアマネの問題ひとつとっても話はつきません。誰もが、年を重ねても尊厳を保持し、自分らしく生きられるように介護を社会化するという介護保険法の目的がしっかり果たされる社会に変えたいし、それに逆行する流れをなんとか食い止めたい。