大ピンチ!介護保険 〜介護の日フォーラム2022〜

「大ピンチ!介護保険」(介護の崩壊をさせない実行委員会)にオンライン参加しました。私の祖母は2007年、胃がん、食道がんを患いました。介護保険サービスに支えられ、ターミナル期を自宅で過ごしすことができました。病院から退院し、短い期間でしたが、「帰りたい」と言っていた自宅に帰り、夜も親戚で交代で泊まり、家族で看取ることができたこと、(少しは祖母の思いに寄り添えたかな)と思えたことは、大きな経験にもなりました。その後病棟看護師として、患者さんの退院支援に関わりましたが、「介護保険のことがよくわからない」、「使いづらい」という声を幾度となく聴きました。2000年に介護保険制度が施行され、22年。横浜市の高齢化率は25.2%(2022年)、2019年の国勢調査では、青葉区の世帯数13万4000世帯のうち、65歳以上の高齢者単身世帯は、9,540世帯で、10年前の2倍になっています。家族の形や社会情勢も大きく変わる中で、3年ごとの見直しのたびに、ケアプランの有料化や要介護1、2の方を地域支援事業に移行するなど、利用者負担増や、財政抑制ありきで進められてきました。今日のフォーラムでも、制度設計が介護現場の利用者目線で進められていないことが、使いづらさや不合理を生んでいる事例をたくさん聴きました。突然の病気や、事故などで介護保険サービスが必要となるのは誰の身にも起こることですが、介護を担う人手不足、コロナ禍で介護事業者の逼迫した状況では、今後も安心して継続的にサービスを受けられるか、もうギリギリの状態。この実態を多くの人に知ってもらい、一緒にアクションに参加する人を増やしていくことが重要です。複雑で難解な制度について私自身理解をすすめることと共に、さらに参加を広げていきたい。