対話から生まれる新しい政治を
8月22日、横浜市長選挙の結果が出ました。
投票率は、49.05%と前回2017年を11.84ポイント上回り、野党共闘を旗印に戦った山中竹春氏が当選されました。
当初、大きな争点は「カジノ・IRの是非」と言われていたものの、蓋を開ければ候補者8人中6人がカジノ反対を表明。国家戦略として、誘致に旗を振ってきた自民党政権から、現役大臣が誘致撤回を掲げ立候補し、さらにIR誘致を推進し、議会でにべもなく市民のカジノの是非を問う条例案を否定した多くの自公議員がこれを支持した時点で、カジノ・IRは止まることがほぼ確実となりました。
今回の市長選挙は、衆議院選挙を控え、その前哨戦としても大きな注目が集まりましたが、このような情勢だからこそ、私たちは、国の政治に左右されることなく、地域から市民の政治参加を広げるローカルパーティーの役割を再確認し、参加型のアクションに取り組みたいと考えました。
ネット青葉は、ネットつづき、市民自治をめざす神奈川の会、ネットいずみ準備会、および、横浜エリアの生活クラブ運動グループとともにオンラインによる「政策提案リレー」を開催しました。市民アンケートや福祉現場からの提言をまとめた提案について、候補者と直接対話し見解を聴くと言う試みです。8人の候補者のうち5人が参加、2人が文書で見解を寄せ、オンラインの意見交換には延べ500人が参加。有権者はもちろん候補者からも「対話」の重要性を実感した、政治が身近になった、投票を呼び掛けたいといった意見が多数寄せられました。
二元代表制である市議会に野党共闘は馴染みません。市長は常に、市民やその代表である議会と誠実に向き合い対話を続けていくことが求められます。新市長には、パワハラ問題についても早い時期に説明責任を果たしていただくことを望みます。
前市長の誘致表明から2年、直接請求運動から間も無く1年、カジノ・IRは止まりました。
この選挙で得た経験を「市民社会を強くする」一歩として進んでいきます。