地域でその人らしく、暮らし続けるために

看護師として、がんセンターに勤めていた時「痛みが良くなったらこれをしたい」、「うちに帰りたい」という思いをたくさん聞きました。

40歳以上のがん患者さんは、介護保険を使える場合があります。ヘルパーが来てくれることで、地域で暮らし続けられる方がたくさんいました。その一方で、ヘルパーの報酬が低く、なり手不足は深刻です。「退院して家に帰りたい」という思いは、リハビリに励む活力や生きがいに繋がります。しかし、ヘルパーが足りなければ願いは叶えられません。在宅を支えるヘルパーの重要性を社会が認め、産業として成り立たなければ、人を支え合う社会にはなりません。介護保険制度の改善、中でも生活支援の充実と介護報酬の見直しに取り組みたいです。