これ以上「香害」を広げない、また予防のために

12月14(金)、子どもの未来を考える市民の会(生活クラブ生活共協同組合北海道、NPO法人ワーカーズ・コレクティブ連絡協議会、市民ネットワーク北海道)の呼びかけで取組んだ「柔軟仕上げ剤など、家庭用品に含まれる香料の成分表示等を求める要望」と30,057名の署名を提出する場に参加しました。大河原まさこ衆議院議員のコーディネートで文部科学省、厚生労働省、経済産業省との意見交換も行いました。
「息が苦しい」、「頭が痛い」、学校や職場、アルバイト先での柔軟仕上げ剤、消臭剤の匂いによって症状が悪化し、外出できない、登校できない人たちがいます。結果、やむなく退職したり、引越ししたり、周囲から「気にしすぎ」と理解されない辛さもあります。香害に苦しむ人がいることを広く知ってもらおうと、市庁舎や図書館にポスターの掲示をお願いしに行っても、「法で規制されていないので」と断られることもたくさんあります。国が人工香料の成分表示を義務付け、法で規制しないと被害は拡大するばかりです。
 化学物質過敏症は、化学物質に大量に曝露されたり、微量であっても繰り返し曝露するために発症するとされており、誰もが発症する可能性があります。好み、嗜好の問題ではなく、自分の意思ではどうしようもない問題です。特に子どもは、発達中の細胞の障害の修復能力が未熟で、化学物質の吸収率は高く、解毒機能(体外排泄率)は低いといわれています。
 これ以上「香害」を広げないため、また予防のために、これからも活動を続けていきます。