カジノ・IR予算は認められない〜当事者の声を届ける〜

今議会の最終日となった3月24日、私は2020年度一般会計予算案に、反対の立場で討論しました。この予算案には4億円のカジノ・IR推進費も含まれており、事業を認めない立場から訴えましたが、自民党、公明党の賛成多数で予算案は可決しました。

討論全文

カジノありきで突き進む市長の姿勢に傍聴席からも声があがり、議場は騒然となり、議会は中断。再開まで2時間以上かかり、半分以上の方が帰られたようでした。重要な採決の場面を、最後までたくさんの方に見ていただきたかったです。

私にとっては、初めての予算議会で、市の財政状況を見極めること、また数字や行政用語にもてこずりながらの予算審議でしたが、生活者の立場で訴えることに努力しました。委員会は20時を回ることもあり、2人の未就学児を抱えながらの議員活動は、綱渡りの連続でしたが、急な電話にも、快く子どもたちを預かってくださった方々にも支えられました。訪問看護師をしているお母さん友だちも、新型コロナウィルスの影響を受けて帰りが遅い中、子どもたちと一緒に遊んで待ってくれました。
カジノ・IR事業についての質疑を市会のインターネット中継で見ていた友人は、質問に対してはぐらかすような答弁にがっかりし、ちょっぴり呆れていました。

横浜市は転出・転入が多く、子育てを誰にも頼れず、初めて行うという方も多いです。私自身も子どもは何にも代え難く、「生まれてきてくれてありがとう」と思いながら、誰にも頼れない不安、睡眠不足、慣れない育児で、泣き続ける子どもにイライラしてしまったことが多々あります。育児は綺麗事だけでは済まされないことも知りました。そんな中、地域での一時預かりに救われた、母親の一人です。こども青少年局の予算質疑ではその思いを届けることができました。

今回の予算議会を通じ、多くの方たちと私たちの未来がどうあったら良いか、真剣に考え、議論し、なんとか予算議会を終えることができました。子育て、介護をしながら就労している人、私よりももっと辛い状況で、なんとか踏ん張っている方たちがおられ、また、いろんな人たちに支えられて生活していることも実感しました。
これからも、当事者の声、現場の声を伝える役割を果たしていきます。